オーディオ雑記~接触不良とスピーカーの向き~

 毎度、備忘録的オーディオ雑記です。まずはレコードプレーヤーの修理から。新しい年を迎えて、気持ちよくレコードを聴いていると、突然右のスピーカーから音が途絶えた。またか、とアンプに刺さっているRCAプラグを引き抜き、差し直してやる。再び左右のスピーカーから音場が再現される。が、再び右のスピーカーの音が小さくなったり、戻ったり、で結局右側の音場が真っ白になる。なんとも気持ちのわるい空気感だ。

 原因はわかっている。RCAプラグの接触不良だ。もともとは自分でトーンアームの内部配線を引き換えた際、リードチップとの半田付けがあまりにも拙く、ここで接触不良を起こしていたと思われるのだが、何を勘違いしたのか、当時の私はRCAプラグをぐりぐりといじり回してしまっていた。ちなみにオーディオ復活に際して、リードチップは半田付けをし直している。

 いい加減なもので、音が、それもそれなりに自分が満足して音楽に向き合えるような音が出ているうちは、修理などする気も起きないのだが、さすがに音が出なくなってしまっては直すしかない。手持ちの部品を探してみると、丁度RCAピンが一組見つかった。購入したのは金欠の高校生の時だから、金メッキなどではない。既に30年以上経ってしまっている中古品だが、メッキにくすみなどなく、小さいがしっかりとした造りだ。

 純正は金メッキ仕様なので、グレードダウンかもしれないが、接触不良をおこしている(自分で断線させてしまった)金メッキより、しっかりと接続された(たぶん)クロームメッキのほうがよいだろう。

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▲本来は被覆をカシメると思われる爪でコールド側の線を束ねてカシめ、半田付けする。

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▲ボディーが小さいおかげで、純正のカバーがぴったり合った。

 さて、音の変化は・・・特になし。もっともアンプの受け側も金メッキではないし、スピーカー端子だって金メッキではない。音質の変化がどうこうより、しっかりと接続されたことが大事なのだ。

 もうひとネタは、スピーカーの向き。今まで若干内側に向けていた。もともと正面を向いていたのだが、左右のスピーカーの間で、何かの作業をしていたときに、ふと発したひとりごとで、ある音程の音だけが増幅されように反響して響いたのを聞いて、これが定在波か、なんて感心したりして、これを解消するために、左右のスピーカーによって作られた並行面を崩すためにちょっと内振りにしていたのだ。

 その差、スピーカーの箱の正面で、外側に対し内側を1.5センチほど傾ていたのだが、これを更に5ミリ内振りにしてみたところ、高音がきつい。部屋に影響されない素直な音が聴けるかと思ったが、エネルギー感が強く、定位も左右に、スピーカーに引っ張られているかのよう。これは良くない。

 元の1.5センチ差に戻すと、スッと景色が広がったように定位が安定し、高音のきつさが消え、かき消されていた楽器の音が聴きとれるようになった。気を良くして更に3ミリ正面に振ってみる。更に良い。今はここまで。少しずつ試していってみよう。

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▲現在、矢印の寸法が1.2センチ。
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オーディオ雑記~お宅訪問~

 先週の週末に、職場の先輩A氏のお宅にお邪魔してきました。このA先輩の一言で、私はタンノイのエッジ交換を決行し、再びオーディオに向き合うこととなったのです。

 そんなA先輩とは、職場で時々オーディオの話をするくらいでしたが、アキュフェーズのアンプとJBLのスピーカーという組み合わせに興味を抱いていた私を招待してくれたのでした。

 木造平屋建てという贅沢な造りの居宅の奥の8畳洋間が先輩の趣味部屋です。入ってまず目に入ってくるのが物凄い数のレコードコレクションです。その数およそ7,000枚! CDと合わせるとおよそ10,000枚という凄さ! オーディオ装置と向き合う空間が狭く感じるのは、この膨大なコレクションに部屋を占拠されているためでしょう。

 初めに、私の持参したバッハのブランデンブルグ協奏曲を聴いてみますと、一聴して「ふぃあてるぱうぜ」で聴いたJBLアポロのちょっとナローでこもった感じを思い出させます。ちなみにスピーカーは4344Mで、かなり大きめの音量です。

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 JBLのモニタースピーカーでクラシック? と思うかもしれませんが、これがなかなかイケる♪ 音調は我が家と似ていると思いましたが、前にぐいぐい向かってくる元気の良い鳴りっぷりは良い意味で正反対、奏者が楽しんでいる感じがします。

 A先輩のレコードについては、ジャズを聴かれているとの話だったのですが、’70~’80の洋楽ロック、ポップスを中心に大量にコレクションされていました。アーチストや楽曲の時代背景など、マニアックな話も沢山聞かせていただきました。そのことからもA先輩は、機械愛好者的オーディオマニアではなく、音楽マニアの延長としてオーディオを楽しんでいるといった様子でした。ちなみにお年は私のおよそ10歳年上です。

 そのため、私のリクエスト自体が、こちらのお宅ならではの曲を! といったことも手伝って、かなりマニアックな秘蔵版を中心に掛けていただきました。後日「なんだか変なのばっかり聞かせちゃって・・・ちゃんとした曲もあったんだけど」とちょっと後悔されていましたが、貴重なお話も含めて楽しませていただきました。

オーディオ雑記~オートグラフ聴き比べ~

 今年の夏から始めた名曲喫茶巡りですが、バイク関連の集まりで泊りで逗子に行く機会がありました。いつもなら周辺をツーリングして適当な時間に会場入りするのですが、インターネットで色々と調べていると鎌倉市街にオートグラフを備えたカフェを発見! ここによって贅沢な時間を過ごしたのち、会場に向かうことにしました。

 オートグラフといえば、うちからクルマで1時間ほどのところにあるカフェ「ブロッサム」のオートグラフ・ミレニアムが記憶に新しいところです。ミレニアムは2001年に限定復刻された特別バージョンで、ユニットはもちろん現代のものが使われています。私が初めて聴いた販売店以外、自宅以外のタンノイ・スピーカーでもあります。今回、鎌倉のカフェを訪問するにあたり、改めてブロッサムにお邪魔してミレニアムを聴かせていただきました。

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▲オートグラフのための贅沢な空間。この日のアンプは双三極管。ピラミッド型のバランスで、ホールで各楽器を一体で響かせるような表現は相変わらずです。

 ところで、私は自称タンノイ・ファンですが、さきほど話したように自宅以外のタンノイ製品をほとんど聴いたことがありません。まして神格化されたオールド・タンノイなどは全く縁がありませんでした。今回、お邪魔した鎌倉の「カフェ・サンシース」のオートグラフはモニター・ゴールドを進工舎製のクミコ(木格子の格調高いサランネット付きの箱)に収めたものということで、私にとって初めてのオールド・タンノイです♪

 お客は私ひとり。オートグラフの正面に陣取り、「バッハの管弦組曲かなにかを」とリクエストします。かかった曲はクリスマス・オラトリオ! リクエストより少々スケールが大きい曲が流れ出しました。LP1枚を両面聴かせていただいたところで、普通の?お客様が数名来店されたので(ご店主の案内で奥の部屋へ・・・スピーカーの前は相変わらず私だけ)少し軽めの曲にしてもらいます。ご店主の選んだバロックの抜粋版から「四季」や「ブランデンブルグ協奏曲」が流れます。こちらは弦楽器の弦の震えと胴鳴りのリアルさを時折感じさせてくれます。LP片面を聴かせていただいたところで出発を予定していた時間となりました。

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▲自宅の広いリビングといった感じのオートグラフが置かれた部屋。スピーカーの巨大さが際立ちます。

 このころになってご店主から話しかけていただき、ご店主の選曲でヴァイオリン・ソナタを掛けていただき「もう少し、ゆっくりされても構いませんよ」と言っていただきましたが、この後の予定もあるのでと、店を後にしたのでした。

 初のオールド・タンノイの音は思った以上にワイドレンジでした。ブロッサムでもそうですが、私がリクエストした曲と、私がオーディオ好きと知ったうえでオーナーが聴かせたい曲とは違うのだと思います。正直、最初のオラトリオは何と感想を言えばよいか戸惑ってしまいましたが、最後のヴァイオリン・ソナタは芳醇な美しい音がしていました。私のような駄耳で新旧オートグラフの音を語るなんて、まだまだ早いのですが、どちらも分析的な聴き方では、その良さを感じるのは難しく、聴き手の音楽に対する感受性が問われるような気がします。様々な経験を積んで、自身の感性を高めなければ越えていけないハードルのよう・・・。

オーディオ雑記~レコードプレーヤー修理~

 10月は休日出勤の連続です。そんなわけでバイクネタはお休み。また、久々にレザークラフトにも勤しんでいますが、それももう少し形になってから紹介したいと思いますということで、今回はレコードプレーヤーを修理したお話です。

 ステレオ装置の無かった我が家にやってきた初の本格的音響装置だったオンキョー製のレコードプレーヤーPX-5。私が中学3年生の時に、ソニーの大型ラジカセと共に父親に買ってもらったものです。後に現在使っているパイオニアのレコードプレーヤーにその座を譲るまでこの組み合わせでレコードを楽しんでいました。

 そんなわけで、仕舞い込まれてから30年以上の時を経て、引っ張り出してきました。傷だらけで状態はよくありませんが、各部をクリーニングします。プラッターを外した状態で、しばらくモーターを回して放置しておきます。正直なところ、滑らかに回っているようには見えません。ダメもとでプラッターをセットして回してみますと、これがスムースに回転するではありませんか♪ プラッターの慣性力が加わって滑らかに回転するようで一安心です。

 このプレーヤーはフルオート式なので、アーム操作をしてみたのですが、アップダウンが出来ません。モーターは動いているのですが・・・。

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▲ということで、ひっくり返して裏ぶたを開けてみます。矢印の部品がアームの位置を感知して、上下動させるセンサーになっています。

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▲センサーの接点はふたつあるのですが、ひとつの接点の部品が欠損しています。プラスチック製ですので経年劣化によるものでしょう。幸い本体の中から発見されました。

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▲部品の取り付け部分は非常に面積が小さいため、接着では無理と判断。本来隙間となっている部分にブチルテープを貼り付け、接着面を拡大し、パーツを取り付けました。

 アームが正常に作動するには、接点の位置決めが非常に繊細で、調整が必要でしたが、取りあえずスタートボタンで正常に演奏を開始してくれました。

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▲親亀の背中に子亀をのせて・・・付けっぱなしだったオーディオテクニカのVM型カートリッジのまま使ってみました。

 カーリッジの特徴でしょうか、非常にしっかりした、管弦楽ではコントラバスの弓使いが分かるようなゴリゴリとメリハリのある音を聴かせてくれます。さすがにメインの装置と比べると騒がしい感じがしますが、今度手持ちの高級?MCカートリッジを付けて聴いてみたいです。

 さて、演奏も終わり、レコードの最内周の音溝までアームがきました。ここで自動的にアームが上がり、アームレストまで戻ってくるはずなのですが、いつまでも最内周をトレースしたままターンテーブルは回りつづけています。まだまだ調整が必要ですね。

オーディオ雑記~レコード再生の工夫2~

 この夏は、色々な名曲喫茶に伺いました。オーナーの嗜好を垣間見ることが出来るような納得の音や、純粋に美しい音楽を堪能させていただいたところもあれば、ブログにアップしていませんが、正直、あまりパッとしなかった(失礼)ところもありました。

 ところで我が家の音はどうなったのか。細かな工夫の積み重ねをしてきましたが、今回は大きく変わったことが実感できました。私の30年前のオーディオの常識では、レコード盤はターンテーブル(シート)に密着していることを理想としていて、ゴムや金属のすり鉢状のシートと重量級のスタビライザーを組み合わせ、レコードの反りを強制&シートに密着させるアクセサリーが出回っていました。

 結局、我が家では高価な金属製ターンテーブルシートやスタビライザーの導入には至りませんでしたが、アナログブームが去ろうとしていた末期に、現品限りの吸着ポンプ付のターンテーブルシートを購入しました。しかし、パッキンのゴムの劣化か、レコード片面を聴き終わると、既に浮き上がってしまっていたという残念な結果でした。

 我が家のプレーヤーに付属しているターンテーブルシートは、ブチルゴム系で、30年間、ずっとすり鉢状だと信じていたのですが、定規を当ててみると見事に真っ平ら。今回の工夫のきっかけは、このシートの外周に噛ませ物をして、シートをすり鉢状にし、スタビライザーと組み合わせて密着させようということから始まりました。

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▲ターンテーブル外周部分に浅い溝があるので、そこにφ2のシリコンゴムを挟んでみました。この上に付属のゴムシートを敷きます。

 これは、すり鉢というより、外周部のエッジが急激に立ち上がっていて、レコードが密着しているのか、外周部以外が浮いているのか、よく分かりません。音は外周ではしっかりとしたような感じですが、内周ではなんか違ってきているような・・・そもそもレコードは内周の方が再生が難しいし・・・うーん・・・

 そこで、今度は逆転の発想です。これはオリジナルの発想ではなく、最近読んだオーディオ誌のアナログ特集で、レコードをシートから浮かしている評論家の方や、オイルフロート式のトーンアームで話題のヴィブラボラトリー製のターンテーブルシートでエッジ部分だけでレコードを支持するタイプのものがあるのを見て、最近のトレンド(?)はこれか! と思ったわけです。その他にも密着タイプのシートで、わざとホールを設けて、空間をつくるものもありますね。

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▲φ2に変えてφ5のシリコンゴムにします。この上に直接レコードを乗せ、これに軽めのスタビライザーを組み合わせます。付属のゴムシートは使いません。

 結果は・・・! 驚きの変化です。上も下もレンジは広がり、弦楽器の音には艶が乗り、低音楽器は適度に締まり、一段低い倍音を響かせてくれます。今までホールトーンに包まれて、明瞭さを欠いていた感じのレコードも、解像度が上がったのが分かります。しかし! 良いことばかりではありません。レコードの乗せ方によっては、シリコンゴムひもがずれてしまい、レコード盤が波打ってしまったり、シリコンゴムひもの切り口の部分がどうしても綺麗に収まらず、ついには針飛びしてしまう始末。シリコンゴムは両面テープも着かないので、対策が思いつきません。

 うーん、なんとか安全に、見た目もそれなりに、そしてこの音を損なわずに工夫できないものだろうか。ということで、色々考えた結果が滑り止めのゴムパッチです。少ない方が見た目は良いので、最初は12個をターンテーブル外周に均等に貼り付けます。早速、レコードを乗せて試聴です。

 おっ! 良いではないですか。と思ったもの束の間、ウーファーがゆらゆらと大きく振幅しています。これはレコードが反ってる印。

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▲目視では、綺麗に回っているように見えるので、ダイヤルゲージで測ってみます。パッチとパッチの中間とパッチの部分で2/10~3/10ミリの差がありました。

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▲それではと、3倍の36点で支持してみます。この上に直接レコードを乗せます。

 見た目はともかく、これは良いです。上下にすっきりと抜ける音はそのままに、ウーファーの揺れも許容範囲といった感じです。様々なレコードを聴き直し、楽しんでいます。
 もう少し、中高域にメリハリがあると良いなと思っていたところ、うっかりスタビライザーを乗せ忘れ再生された音が、見事にこの問題を解決するような音を出してくれました。ところが、良いことばかりではなく、静けさに染み入るような繊細な演奏では、少しうるささを感じてしまいます。ここの妥協点を探すために、現在スタビライザーとレコードの間に挟んでいる革パッキンの素材と大きさを色々試しています。

注:レコード再生は繊細な部分があります。装置やレコードの破損、損傷の恐れがあります。お試しの際は自己責任でお願いします。
プロフィール

ゆたか

Author:ゆたか
バイクに乗って走り回ってます。
楽しかったツーリングのことや、
革細工のことを綴っていきます。

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