オーディオ雑記~名曲喫茶訪問~

 去る7月22日に越谷市にある「ブロッサム」という音楽喫茶(というのでしょうか)に行ってきました。ジャズ喫茶というのは、ちょくちょく耳にしますが、ここはクラシックを中心にジャンルにこだわらず、いろいろな音楽を聞かせてくれます。

 ここには牛乳ビンのような巨大な真空管845を用いたオリジナルのアンプでタンノイのオートグラフ・ミレニアムを駆動させています。オーディオ装置が奏でる音というのは、オーナーの嗜好であると思っていますので、今まで、よそはよそ!うちはうち!と思って、よそ様の音には余り関心がありませんでしたが、単純にオートグラフの音が聴いてみたくて訪れてみることにしました。

100825最初のSP設置

 2重のドアを開けて入る店内は30畳の広さに5mを越える天井高の完全防音で、コーナー型であるオートグラフのための贅沢な造りとなっています。お客は私ひとり。入店すると、オーナーである穏やかな老紳士が迎えてくれます。そして真空管アンプの電源をいれます。コーヒーとケーキをオーダーし、アンプが温まってくると「何かリクエストは?」と聞かれました。

owner_img07.jpg

 この日、私が掛けていただいたのはバッハの管弦組曲第2番とブラームスの交響曲第4番というかなり重い曲をリクエストしました。管弦組曲の第一声が鳴りだしたとき、私は戸惑ってしまいました。何故なら家で聴くのとは、まるで違う曲なのです。これが管弦組曲なのか? まるで宗教音楽のような重厚さ、重々しく、暗い音です。更に渦巻く低音の圧倒的なボリューム感が迫ってきます。

 これは、装置の違いだけではなく、こちらではリヒター指揮のものを、我が家ではガーディナー指揮のものといった演奏者の違いもあるようです。(我が家でもマリナー指揮のものは、近い雰囲気でした。)次のブラームスも同様に重々しい空気感を伴った低音をベースに積み上げられた音がオーケストラの迫力を感じさせてくれます。かなりの大音量ですが、全くうるさくありません。 

 こちらの音を聴かせてもらうと、良い音とは何だろう?と考えてしまいます。私の好みはやはり我が家の音なのですが、音像や定位、解像度といったオーディオ的な表現性とは違う、音場空間全体がひとつになって醸し出す再現力に浸っていました。この音は、オーナーが「音楽」を感じるために求めた音であり、「音楽」をより深く感じるためには、聴き手にも様々な人生経験が必要なのかもしれません。またお邪魔したいと思います。

※写真はオーナーのブログ、お店のHPから借用しました。店内のレイアウトは若干変更されています。
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