オーディオ雑記~名曲喫茶訪問2~

2017.8.6
 この前の房総半島縦断ツーリングの目的地として行った館山のレストラン「コンコルド」。ここのオーナーは、オーディオマニアの中でもコアな真空管アンプ、さらにその自作をされる方々にとっては正に神さまのような存在の佐久間駿氏なのです。

 氏に関する記述は、ネットでも上がっているので、詳しくはそちらを見てもらうとして、我が家にある30年以上前のオーディオ誌にも氏の記述された制作記事が載っていました。単なる制作記事とは違う独特の文体は、アンプの自作をしたことのない私でも何回も読み返してしまいます。最近買った雑誌にも氏の制作記事やレストランで行われたアンプ試聴会の記事が載っており、まるで芸術家を彷彿させる風貌は、神経質で気難しそうなアンプビルダーという先入観を持ってしまいます。

 しかし、こうしたところでも臆せず、訪ねて行ってしまうのが私です。開店時間に合わせて来店しました。薄暗い店内には今まで制作された沢山のアンプが所狭しと並んでいます。アンプやスピーカー、様々な部品などが雑然と置かれた店内は、どう見ても普通のレストランとは異なる趣ですが、当の佐久間氏はこちらの先入観とは違い、大変気さくで話好きな方でした。

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 唯一のメニューであるハンバーグを頂いていると、常連さんがひとり来店してきました。佐久間氏と常連さんとのやり取りから、オーディオ誌で発表したばかりの、レコードからCDまで再生可能という大型管845を使用したプリメインアンプの試聴が始まりました。ここのシステムは全てモノラルで色々な場所に置かれたどのスピーカーが鳴っているのかよくわかりません。通常のオーディオマニアの部屋のように音場空間に配慮したスピーカーの配置といったことは全く考慮されていない様子です。こちらの再生システムは全てモノラルとなっています。

 KT66ドライブの845アンプの奏でるスローなジャズは、テナーサックスの分厚い音色がとても心地よく響いていました。ここの音も、レンジの広がりなどオーディオの性能を追及するといった感じではなく、気持ちに訴え掛ける音?というのでしょうか。私のような若輩者では、こういった音の存在を知らなければ、自らこういった方向性を見出すことは出来ないと思ってしまいます。やはり人生経験の差なのでしょう。

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 印象的だったのは、トランス結合にこだわり、巨大な真空化アンプ(試聴したアンプは重量40kgを越えます!)を数々制作されているのに、外部配線にはなんてことのない普通のRCAコード、プラグが赤、白、黄とあることから、恐らくビデオデッキなどのAV製品に付属してくるヤツでは?というようなものを使っていたことです。隙がありそうで、実は中々攻められない達人の域といったところでしょうか。次回は是非、有名な樽入りローサーを聴いてみたいです。

※写真は佐久間氏の了解を得て撮影しました。店内が薄暗く写りが今いちです。

久々のトラブル! バイクメンテだ

 レッカーをキャンセルし、なんとか自力で帰宅したものの、自分で直さなくては自然には直ってくれない。まず、間違いなくレギュレターは×だ。スペアで持ち歩いていたヤツも、10年以上前の中古品で、アイドリングではレギュレートしながら充電してくれるのだが、回転数を上げていくとテスターの数値はボルト数がドロップしてバッテリーの電圧を示してしまう。つまり充電しなくなってしまう。

 ということで、ベガスさんに行って予備を含めてレギュレターを2つ購入する。ベガスAさんに「大人買いですね!」なんて言われるが、必要な分を買っただけなのだ。んで、レギュレターを交換してキック始動! うーん、なんか変だぜ~! ニュートラルランプがチカチカしてやがるし、ちょっと回転数を上げると発電量が20Vを越えちまう! ってどうなんだよ?

 レギュレター不良か? ということで2つ買った予備用に付け替えてみる・・・全く同様に20Vオーバー! ベガスさんとも電話で話すが、やっぱバッテリーか?ということになり、この日は終了。

 んで翌日、10.5Vだったバッテリーの電圧は一晩で12.5Vまで復活! もしやバッテリーよ、生きているのか? と再びキックするが、全く掛からず、あっという間に10.5Vにドロップ・・・やっぱ、バッテリーもダメだな。

 そこで娯楽の殿堂ライコランドにバッテリーを買いに行く。前回、バッテリーとレギュレターを同時に交換したのが丁度2年前。ずっと国産バッテリーを使っていたのだが、早いものでは3か月で逝ってしまったバッテリーもあった。そんなこともあり今回は値段半額のデイトナ製(中国工場)を購入。お店の人の話では国産メーカーだから品質管理はしっかりしてると思うとのことだったのだが、結線時にいきなりターミナルのネジが1本、バカになっている始末・・・さすが中国製。取りあえず手持ちの国産!パーツを流用して対応。充電量も14V台で収まっており、試走をしても一応大丈夫、というのが現状だ。

房総半島縦断とメンテ不足

2017.8.6
 今年の夏は暑い!蒸し蒸しと湿気が多いせいか体がだるくて、なかなかバイクで出かける気にならない。こんなことは今までなかったのだが、家にいてもだらだらゴロゴロして何もせずに1日終わってしまう。これではいかん!と前の週に館山にあるレストラン目指して走ろうと決めたのであった。

 朝7時半の出発予定が少々遅れたが、R16は概ね順調に流れ、蘇我辺りから館山道に乗った。ここまで激しい走り方をせず、安全に淡々と走って来た感じだ。なかなか気持ちよい♪ 市原Pでトライアンフに乗った方と少し会話し、君津ICで下車、いつもの聖なる道を目指す。

 珍しく、速そうなバイク数台のツーリンググループが走っているのを見かける。そしてあっという間に見えなくなる。やっぱ全然違うねぇ。こちらはマイペースで聖なる道に入る。さすがにここは貸し切り状態♪ 今日は目を三角にして走るようなことはなく、ほどほどのペースで気持ちよく快走♪ 市原Pからおよそ1時間半で道の駅「三芳村 鄙の里」に到着。

 もうちょっと早く着くかと思っていたのだが、ここで11時。休憩もそこそこにグリーンラインを走る。ここでもブルブルするハンドルを押さえつけるような走り方ではなく、大きなカーブを悠々と泳ぐように走り抜けていく♪ 視界に映る景色は、空の色も素晴らしいのだが、何しろ暑い! バイクで走っていても熱気がまとわりついている。

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▲とりあえず野島崎灯台をバックに1枚

 房総半島最南端から今度は県道で館山市街を目指す。あまり使わない道だが、信号もなくゆるゆると走り、目的地のレストランに到着~! このレストランはとある世界では大変有名な方がやっているお店なのだが、その話はまたの機会に。

 食事とおしゃべりのあと、14時前にレストランを後にしたのだが、エンジンがばらついて、エンストしてしまう。気を取り直して再始動し出発したのだが、前の車に映ったオレのバイクのヘッドライトが、アイドリングのバラツキと連動して激しく点いたり消えたりしているじゃないか! 前回の伝説の男とのキャンプの帰りにも同じ症状が出たのだが、てっきりパーコレーションだと思って、全くメンテしていなかった。これはまずい状況だ。

 それでも鋸南の道の駅でビワアイスを食べ、バッテリーをチェック。12.5Vある。取りあえず行けるところまで行こう!と来た道を戻ることにした。そして聖なる道を戻り、君津IC6kmほど手前のコンビニで再びバッテリーチェック。今度は11.5V・・・うーん。更に休憩後、エンジンが掛からなくなってしまう。レギュレターを調べたいが、エンジンが掛からないことには、チェックできない。

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▲のんきにアイスを食べてる場合じゃないが、やっぱビワアイスを食べるぜ。

 時刻16時。しばらく格闘してみるもかかる気配がないので、レッカーを手配する。が、黙って待っていられる性格じゃないんで、取りあえず予備のレギュレターに交換する。交換したところで、バッテリー点火のハーレーでは、エンジンが掛からなければ同じことなのだが・・・ダメもとでキック! すると掛かったぜ! 予備レギュレターは古い中古品なんで、エンジンを回していくと発電量がドロップしてしまうという不完全品だけど、ヘッドライトを切って、回転数を抑え気味にして走れば帰宅出来るはず!ということで、レッカーをキャンセルしたのだった。

 高速道路を80km程度で巡行し、途中のPではバッテリーは12.5V。よしよし、このままゆっくり行こう。19時、なんとか無事に帰宅。ふ~疲れたぜ。暑さのせいか、興味の主体がオーディオに移って?いるせいか・・・心が離れると機械がへそを曲げる典型的なパターンだ。ほったらかしで機嫌よく走ってくれる奴ではないので、今度しっかりメンテしてやろう。

オーディオ雑記~名曲喫茶訪問~

 去る7月22日に越谷市にある「ブロッサム」という音楽喫茶(というのでしょうか)に行ってきました。ジャズ喫茶というのは、ちょくちょく耳にしますが、ここはクラシックを中心にジャンルにこだわらず、いろいろな音楽を聞かせてくれます。

 ここには牛乳ビンのような巨大な真空管845を用いたオリジナルのアンプでタンノイのオートグラフ・ミレニアムを駆動させています。オーディオ装置が奏でる音というのは、オーナーの嗜好であると思っていますので、今まで、よそはよそ!うちはうち!と思って、よそ様の音には余り関心がありませんでしたが、単純にオートグラフの音が聴いてみたくて訪れてみることにしました。

100825最初のSP設置

 2重のドアを開けて入る店内は30畳の広さに5mを越える天井高の完全防音で、コーナー型であるオートグラフのための贅沢な造りとなっています。お客は私ひとり。入店すると、オーナーである穏やかな老紳士が迎えてくれます。そして真空管アンプの電源をいれます。コーヒーとケーキをオーダーし、アンプが温まってくると「何かリクエストは?」と聞かれました。

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 この日、私が掛けていただいたのはバッハの管弦組曲第2番とブラームスの交響曲第4番というかなり重い曲をリクエストしました。管弦組曲の第一声が鳴りだしたとき、私は戸惑ってしまいました。何故なら家で聴くのとは、まるで違う曲なのです。これが管弦組曲なのか? まるで宗教音楽のような重厚さ、重々しく、暗い音です。更に渦巻く低音の圧倒的なボリューム感が迫ってきます。

 これは、装置の違いだけではなく、こちらではリヒター指揮のものを、我が家ではガーディナー指揮のものといった演奏者の違いもあるようです。(我が家でもマリナー指揮のものは、近い雰囲気でした。)次のブラームスも同様に重々しい空気感を伴った低音をベースに積み上げられた音がオーケストラの迫力を感じさせてくれます。かなりの大音量ですが、全くうるさくありません。 

 こちらの音を聴かせてもらうと、良い音とは何だろう?と考えてしまいます。私の好みはやはり我が家の音なのですが、音像や定位、解像度といったオーディオ的な表現性とは違う、音場空間全体がひとつになって醸し出す再現力に浸っていました。この音は、オーナーが「音楽」を感じるために求めた音であり、「音楽」をより深く感じるためには、聴き手にも様々な人生経験が必要なのかもしれません。またお邪魔したいと思います。

※写真はオーナーのブログ、お店のHPから借用しました。店内のレイアウトは若干変更されています。

オーディオ雑記~レコード再生の工夫~

 さて、書き留めておかなくては忘れてしまう・・・という理由で残しておきたいオーディオ雑記です。最近レコードブームということもあり、オーディオ雑誌でもレコード再生について特集していたりと、ちょっとした盛り上がりを見せていますが、我が家のメイン装置の音源は昔からレコードのみなのです。

 レコード再生というやつは、電気の知識がなくてもそれなりに工夫できることが色々あるものです。我が家でもより良い音を目指し、いくつか試してみました。まず、ひとつめはスタビライザーです。

 昔からあるオーディオ・アクセサリーですが、気を付けなければいけないのがその重さです。我が家のレコードプレーヤーはダイレクト・ドライブ式のうえ、ヤマハのGTのような強靭な製品ではありません。よそ様のブログを見ると、あまり重いものは故障の原因となるようです。

 そこで目に留まったのが、余っているトーンアームのカウンターウエイトです。重たいカートリッジを使うときのための交換用ウエイトが余っていたので、これにセンター部分にレザーでアダプターを作り、スタビライザーにしてみました。重さは170グラム程度とウエイトとしてはかなり軽いです。

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 こんな重さで効果はあるのか。ウエイトを乗せると僅かに低音の量感が増し、かつ引き締まった感じがします。まぁ僅かな違いですが・・・ないよりあった方が良いかな?という感じで、今は何時も乗せています。

 そしてハウリング対策としてレコードプレーヤーの足の下に冷蔵庫などの唸り音低減のための防振ゴム(のようなもの)を挟んでみました。挟んでみると、室内楽などでは各楽器のセパレーションが良くなった気がします。あくまで「気」がするという程度ですが。ただし、ハウリングマージンは僅かですが間違いなく改善方向であり、音としては悪くなってはいないので、これも常設となりました。

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 そんな地道な努力の積み重ねの結果、小編成のクラシックでは各楽器のセパレーションも良好で、ハモリの裏メロディー(?)もよく聞き取れるようになり、ポップスやロックなどではキックドラムとベースの音の違いがはっきりと認識できるようになりました。ドラムとベースの音の違いが分からないのか? と言われそうですが、明確に聞き分けられたときに、「一体、今まで何を聞いていたのだろうか・・・」と思ってしまうほどで、もう前の音では満足できなくなってしまいます。

 ところが、今まで艶やかに鳴っていたバイオリンの音が何となくザラついてきたような? そう思いだしてからあっという間に聴くに堪えない歪んだ音に聞こえだしてしまいました。これがオーディオマニアの性なのでしょうか・・・。

 それ以降なにをやっても全くダメ。どうしたものかと途方に暮れていたところ、ふと思いついたのが針の摩耗です。でもどう考えてもまだまだ使用期限に達してはいません。もしや針先の汚れか? 当然今までもこまめに針先はブラシで掃除していましたが、ゴミがこびりついている気がして、ガムテープで針先をペタペタしてみました。これは粘着材が針先に残ってしまったり、カンチレバーを折ってしまうこともあるので、自己責任でもお薦めしません。半分焼けくそです。しかし、これで嘘のように調子のよかった頃の音に戻ったのです♪ 

 そこで原因を考えてみました。針先の汚れはレコード盤の汚れに起因しているはずですが、レコードは掛けるたびに直接レコードに吹き付けるタイプのスプレー式のクリーナでクリーニングしていました。正直な話、吹き付けたクリーナーで盤面がうっすら曇ってきていたのですが、耐摩耗効果も謳っていた製品だったため、そのままにしていました。

 そして、そうやってクリーニングしているにも関わらず、レコード片面聴き終わると、針先にほぼ必ず黒い埃が付いてくるという有様。これってどうなんでしょう? そもそも盤そのもののクリーニングが出来ていないのでしょうか。そこで興味を持ったのがレコード洗浄です。これは予想以上の結果となりました。

 どのレコード洗浄方法も、主に埃によるスクラッチノイズの低減について効果を謳っています。その他にオーディオ誌では「一皮も、二皮も抜けた音」とか「ベールを剥いだように鮮明な」などと素晴らしい効果が書かれています。しかしバキューム式や超音波洗浄などの本格的なクリーナーは、ちょっとしたオーディオ機器本体より高価なものですし、設置場所を考えると手が出ません。

 ということで、やっぱりハンド・クリーナーに絞ります。私が購入したのはディスク・ユニオン公式クリーナーというやつで、専用のクロスと合わせて購入しました。クリーニング液は薬品ではなく、電解水を使っていて盤への影響がないとのこと。ユーチューブにアップされている手順で使ってみます。

 さて結果はいかに・・・スクラッチ・ノイズは盤によっては増えることも!? しかし1、2回針を通せば(つまりレコードを聴けば。ただし、針先に白い埃がもっさり着くことも)スクラッチ・ノイズはぐっと少なくなり、静寂性はまずまず。そして、まるでカートリッジのグレードを上げたかのように、今まで聞き取れなかった、まさにレコード盤に埋もれていた音の発掘に成功したという感じです。

 私はボヤけた音のレコードを聴くとき、トーンコントロールで高音を少々強くして、メリハリを出して好みの音にしていたのですが、これは表現が難しのですが、レコード洗浄後はトーンコントロールした音が嘘っぽく聞こえるようになりました。低音が・・・高音が・・・といったオーディオ的なことや、音調の好みといったものとは違う、説得力のある音? というのでしょうか。今はトーンコントロールをオフにして聞くことが多くなりました。レコード再生・・・今回は基本中の基本ですが、奥が深いです。

※当たり前ですが、音の印象は聴く人によって様々です。結果は個人の感想であり、万人に結果を保証するものではありません。
プロフィール

ゆたか

Author:ゆたか
バイクに乗って走り回ってます。
楽しかったツーリングのことや、
革細工のことを綴っていきます。

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